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- 科名・属名 : バラ科 ハゴロモグサ属
- 特徴 :
草丈10〜40cmの多年草。
葉は互生、根出葉の葉身は円心形、長さ3〜7cm。基部は深い心形、縁は浅く7〜9裂し、縁には細かい歯牙がある。両面に軟毛がある。葉柄は長さ4〜17cmと長い。茎葉は3〜7個、小型で葉柄も短い。托葉は葉状で緑色、縁には歯牙がある。
花は花茎の先に散形花序になり、径約3mmと小さな黄味を帯びた緑色の花を多数つける。花弁はなく萼片は4個、卵形で長さ1〜1.5mm。同数の副萼片があり、披針形で萼片より短い。雄しべは4個。花筒床には外側に毛がある。
果実(痩果)は卵形で長さ約1mm、無毛。
- 分布・生育地 :
北海道(夕張岳)、本州(南北アルプス) (国外:サハリン) 高山の草原
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1979年8月15日 山梨県北岳 中上・全体2 2018年7月19日 長野県栂池 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 1985年7月7日 北海道夕張岳 左下・花 2018年7月19日 長野県栂池 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
高山のやや湿った場所に生えるが、緑色の小さな花で気づきにくく、花のように見えるのは萼片の変化したもので花弁はない。
分布も限られ比較的稀な花のようであるが、夕張岳でも白馬でも北岳でも出合った。
ただ、いずれも20年以上前の話で、当時は目立つ花に気をとられ、出会った回数の割には詳細な写真は撮影できていなかった。
最近、久し振りに出合い、今度は花の細かい様子などをしっかり撮影した。
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