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- 科名・属名 : バラ科 バラ属
- 特徴 :
草丈50〜150cmの小低木。
地下茎を伸ばして増え、群落を作る場合が多い。よく分枝し全体に鋭いトゲがある。
葉は羽状複葉で小葉は7〜9枚、楕円形〜卵状楕円形、長さ2〜3cm。先は丸く、基部は広いくさび形、縁には鈍鋸歯がある。表面はしわがあり、光沢がある。
花は枝先に1〜3個ずつつき、花弁は5個、紅色〜紅紫色で径5〜8cmと大きく、強い芳香がある。
果実(偽果)は扁球形で径2〜2.5cm、朱赤色に熟し、食べられる。
花の白いものがあり、
●シロバナハマナス(f. alba)(左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(島根県、茨城県以北) (国外:朝鮮、中国(東北部)、沿海州) 海岸の砂地
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2014年7月11日 北海道小清水花園 中上・全体2 1999年7月11日 北海道ワッカ花園 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花 1983年7月20日 北海道礼文島 中下・果実 2013年8月23日 北海道白糠郡 左下・白花 2017年5月7日 茨城県ひたちなか市 (左下は拡大写真あり、写真をクリック) 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
海岸の砂地に群落になって生え、本州も日本海側は島根県より北に、太平洋側は茨城県から北に生育している。
ただ、この花のイメージは北海道の花で、原生花園などで見かけると、多くの方が「知床の岬に〜ハマナスの咲く頃〜」という「知床旅情」の歌を思い出されるのではないだろうか。
北海道東部の海岸沿いは車通りも少く、道の両側に広がる素晴らしい群落を眺めながら走れる余裕がある。
本州太平洋岸の南限の本種も見ることができたが、海岸の砂浜の上に細々と生き残っていた。
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