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- 科名・属名 : バラ科 キジムシロ属
- 特徴 :
草丈30〜50cmの多年草。
茎は軟弱でよく分枝し、開出する毛があるか無毛。初め斜上するが後につる状になって匍匐し、節から根を出す。
葉は互生し、3出複葉、小葉は倒卵形〜楕円形、長さ0.5〜1.5cm、幅0.4〜1.5cm。先は鈍頭〜円頭、縁は歯牙状の鋸歯縁。質は薄く、明るい緑色、表面は無毛、裏面はわずかに粉白色を帯び、脈上に圧着した毛がある。
花は葉と向き合ってつく柄に単生し、径6〜8mm。花弁は5個、黄色で広卵形〜倒卵形、わずかに凹頭。
果実(痩果)は広卵形、褐色で無毛、長さ約1mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜四国 (国外:極東ロシア、朝鮮、中国) 山地の日陰のやや湿った所
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 1994年6月14日 北海道札幌市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花序 2017年6月24日 福島県西白河郡 中下・花、右上・葉表 同 上 左下・茎、右下・葉裏 2018年6月8日 新潟県南魚沼市
- 撮影記 :
山の木陰で小さな花を咲かせるこの花、草丈の割には最も花が小さく、薄黄緑色の小振りの葉とともに見分けは容易である。
ただ、群生することはなく、少し湿り気のある山道際などにポツンと咲いていることが多い。
パッとしない花だけに、先を急ぐ旅では撮り逃してしまうことの多い花だ。出会った時には面倒くさがらずカメラに収めておいた方がいい。
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