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- 科名・属名 : バラ科 キジムシロ属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの多年草。
根茎は短くて太く、木質化して硬い。
茎は細くて分枝し、全体に伏毛がある。
葉は通常3出複葉または4〜5個の小葉からなる羽状複葉でその場合は下の2個は小さい。小葉の葉身は菱状卵形〜倒卵形、楕円形、長さ1.5〜4cm、幅1.5〜3cm。先は鋭頭時に鈍頭、基部はくさび形、縁には粗い鋸歯がある。表面は緑色で裏面は粉白をおび、両面に疎らに毛がある。葉柄は長さ1〜7cm、疎らに毛があり、茎葉は無柄のこともある。托葉は披針形、長さ7〜12mm、外側は有毛。
花は花茎の先に集散状に2〜12個つき、径約1cm。花弁は黄色で5個、倒卵形でわずかに凹頭、長さ4〜7mm。花床には白毛が密生する。萼は狭卵形〜披針形、長さ5〜6mm、副萼片はは披針形、長さ4〜5mm。
果実(痩果)は卵形、褐色で縦じわがあり、長さ約2mm、基部に縮れた毛が生える。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国) 山地の岩場
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年7月21日 山梨県塩山市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 中・全体2 2018年7月20日 長野県美ヶ原 左下・花 1997年7月21日 山梨県塩山市 右下・葉 2017年9月15日 神奈川県箱根
- 撮影記 :
時にはちょっと身の危険を感じるような岩場、それも高山ではなく亜高山帯から山地にかけての岩場や岩礫地で見ることが多い花である。
細い茎につく花は、岩場の風に吹かれ静止することがない。止まるのをじっと待っていると、不自然に突っ張った足の筋肉や腰が痛くなり、撮り終えると思わず背伸びすることも度々だ。
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