イワシモツケ(岩下野)

Spiraea nipponica var. nipponica


イワシモツケ

  • 科名・属名
  • : バラ科 シモツケ属

  • 特徴

  •  高さ1〜2mの落葉低木。
     葉は互生し、倒卵状長楕円形〜円形であるが変化が多く、長さ1〜4.5cm。先は円頭または鈍頭、全縁か先端部に鈍い鋸歯が2〜3個あり、基部は切形〜円形。両面無毛で、裏面は粉白色か淡色。
     花は今年枝の先端に径3〜3.5cmの散房花序〜複散房花序を多数つけ、花は白色で、径7〜10mm。花弁は横に広い楕円形〜円形、先端は凹む。
     果実(袋果)は直立し、長さ3〜4mm。萼片は直立したまま宿存する。

  • 分布・生育地

  •  本州(近畿地方以北)
     山地の蛇紋岩地や石灰岩地の岩場

  • 花期
  • : 5〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年7月9日  長野県八方尾根
     中・花1 1977年7月25日  岩手県早池峰山
     下左・花2 2014年5月19日  愛知県豊橋市
     下右・葉    同  左

  • 撮影記

  •  長野県の八方尾根は、冬はスキー場で賑わい、雪が溶けると有数な花の名所になる。
     リフトを乗り継ぎ降り立った場所はすでに高山、遠くに雪の残る白馬岳を見ながらの尾根歩きは、最も簡単に高山植物が楽しめる。
     当たり前の高山植物に加え、蛇紋岩地帯であるため、変わった植物も多い。
     この花も蛇紋岩地帯や石灰岩地帯固有の植物ではないが、そういう土壌の地域に多い花である。

    葉

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花1

花2