ナナカマド(七竃)

Sorbus commixta


ナナカマド1

  • 科名・属名 : バラ科 ナナカマド属

  • 特徴 :
     高さ6〜10mの落葉高木。
     葉は互生し、長さ13〜20cmの奇数羽状複葉で、小葉は9〜17個(4〜8対)あり、狭長卵形〜披針形、長さ3〜9cm、幅1〜2.5cm。先は長鋭尖頭か鋭尖頭で、基部は鋭形、縁には斜上する鋭い鋸歯または重鋸歯がある。両面ともほとんど無毛。
     花は枝先に複散房花序を出してよく分枝して多数つき、白色で径7〜11mm。花弁は円形〜卵円形で、長さ2.5〜4.5mm、平開する。花柱は3〜4個。
     果実(梨果)は球形で、径6〜8mm、赤熟する。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、サハリン、千島列島)
     山地〜亜高山帯

  • 花期 :   5〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     2006年5月29日  鹿児島県屋久島
     中上 2015年7月13日  群馬県至仏山
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2015年7月21日    同  上
     下左・葉    同  上
     下右・紅葉 1977年10月16日  福島県尾瀬沼

  • 撮影記 :
     花よりも真赤に紅葉する時期の方がよく目立ち、秋の観光写真には欠かせない樹である。
     ずっと以前に訪れた尾瀬沼でも、湖畔の紅葉がとてもきれいだった。
     この仲間は何種類かあるが、西日本で初夏の頃咲く白いナナカマドは、この花と思って間違いないだろう。南限は屋久島のようだ。
     七竃の和名は、7回竃に入れても燃え残るというこの木の燃えにくさからと言われている。

  • 紅葉

    同じ科の仲間の花
ナナカマド2

花

葉