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- 科名・属名 : バラ科 キイチゴ属
- 特徴 :
つる状に伸びる落葉低木。
枝には下向きの刺があり、軟毛が密生する。
葉は互生し、普通3小葉からなり、頂小葉は菱状円形〜広倒卵形で、長さ幅とも3〜5cm。先は円頭で、縁には粗い欠刻状の重鋸歯がある。裏面は白い綿毛が密生する。
花は枝先や葉腋に上向きにつき、花弁は長さ5〜7mm、紅紫色で直立し開かない。萼には軟毛が密生し、小さな刺がある。
果実(集合果)は球形で、径約1.5cm、赤熟する。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾) 山野の日当りのいい所
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 1994年3月20日 鹿児島県奄美大島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花序 1991年6月30日 北海道斜里郡 中下・花 2014年5月27日 神奈川県川崎市 左下・果実 2017年7月17日 神奈川県横浜市 右下・葉 2014年5月27日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
日本全土の山野にごく普通に見られるということで、奄美大島と北海道、それに関東地方で撮影した花をアップした。
開花時でも花弁は閉じたままであるが、紅紫色の花の色は優しい感じがする。ただ、萼にも刺があるので、下手に触らない方が無難だ。
なわしろ(苗代)の由来は、この実の熟すのが苗代を作る頃からきているらしい。
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