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- 科名・属名 : バラ科 キイチゴ属
- 特徴 :
つる状の落葉低木。
枝は地を這って長く伸び先で根を下ろし、細かい刺が疎らにある。
葉は互生し、5〜7個の小葉からなる奇数羽状複葉。頂小葉は菱形状卵形〜卵状三角形で長さ2〜4cm、幅1〜3cm。側小葉は頂小葉より小さく、卵形〜楕円形。質は薄く、縁に深い欠刻と鋸歯がある。
花は短い枝の先に1〜3個つき、白色〜淡紅色で径約2cm、花弁は5個で倒卵状へら形。
果実(集合果)は球形で、径約1.2cm、赤熟する。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮) 深山の林下
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2012年6月5日 長野県八ヶ岳山麓 中1・全体2 2017年5月28日 群馬県赤城山 中2・全体2 2017年5月30日 長野県南佐久郡 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・花1 2017年5月28日 群馬県赤城山 中4・花2(淡紅紫色花) 2017年5月30日 長野県南佐久郡 中5・萼 2017年5月28日 群馬県赤城山 左下・果実 2016年7月24日 同 上 右上・葉 同 上 右中・茎1(刺) 2017年5月28日 群馬県赤城山 右下・茎1(刺) 2016年7月24日 同 上
- 撮影記 :
ブナ帯に見られるやや深山系のキイチゴで、枝がつる状に伸びその先に根を下ろすことから草本のように見える。
和名のサナギ(猿投)は愛知県の猿投山(サナゲ)で見つけられたことからつけられている。
八ヶ岳山麓の登山道を散策していたとき、道端に点々と咲いていた。
その時は花や葉、果実などの部分を撮影できておらず、長い間その機会を狙っていた。
やっと最近、花や実などの細部を撮影でき、長野県では淡紅紫色の美しい花にも出会えた。
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