シナノキイチゴ(信濃木苺)

Rubus yabei f. marmoratus


シナノキイチゴ

  • 科名・属名
  • : バラ科 キイチゴ属

  • 特徴

  •  高さ1m程度になる落葉低木。
     茎は無毛で、細い刺がある。
     葉は互生し、3〜5小葉からなり、頂小葉は広卵形〜菱形状卵形。質は薄く、先は鋭先頭、裏面には綿毛はなく緑色。側小葉は卵形〜狭卵形。
     花は枝先や葉腋に1〜数個つき、花弁は白色で長さ約5mm程度と小さく、平開しない。萼片は狭く、糸状に伸びる。
     果実は球形で、径1〜1.5cm、赤熟する。
     ミヤマウラジロイチゴの品種で、葉裏に綿毛がなく緑色であるのが特徴。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東〜中部地方) 亜高山帯の林縁

  • 花期
  • : 6〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年8月17日 山梨県北岳
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  国内最高気温が更新された猛暑の1日。涼しいだろうと思って訪れた南アルプス北岳もいつになく暑く、汗を拭き吹きの登りとなった。
     目的の花を撮影し下り始めた登山道に小さなキイチゴが目に入った。
     木本類は即同定できるほど詳しくないので、ひとまず特徴をチェックし撮影した。
     帰って調べると、ミヤマウラジロイチゴの品種で、葉裏が緑色のこの花だった。

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花