タチバナモドキ(橘擬)

Pyracantha angustifolia


タチバナモドキ

  • 科名・属名 :
     バラ科 トキワサンザシ(タチバナモドキ)属

  • 特徴 :
     高さ2〜4mの常緑低木。逸出帰化。
     葉は互生または短枝に束生し、葉身は狭長楕円形〜狭倒卵形、長さ5〜6cm、幅8〜10mm。革質で全縁か稀に腺状の鋸歯があり、葉裏には灰白色の軟毛が密生する。
     花は葉腋に散房花序となって5〜10個つき、花弁は5個、白色で径5〜8mm。萼や小花柄には葉裏と同様灰白色の軟毛がある。
     果実(梨果)は平たい球形、径5〜8mm、橙黄色に熟し、先端に萼片が残る。
     別名 ホソバトキワサンザシ

  • 分布・生育地 :
     逸出帰化(中国(西南部)原産) (国外:中国)
     土手、堤防

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2017年6月9日  静岡県袋井市
     中・花序、下・花    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     中国原産で明治時代に渡来し、花や実のつきが良く、手入れが容易なことから庭や公園によく植えられている。
     秋も深まった頃、橙黄色の実をびっしりつけた姿が良く目立ち、鳥がついばんでいるのを見かける。
     栽培・園芸種ということで外していたが、静岡県の丘陵地の谷間、金網で遮られた小さなため池の土手にこの花が咲いていた。
     鳥が種を運んだんだろうか?民家からも大きく離れ、どう見ても植栽ではないので載せることにした。
     ピラカンサと呼ばれる仲間が他に2種ほどあるが、本種は葉の幅が細いこと、葉裏や萼などに白い綿毛が密生すること、果実が橙黄色に熟すことなどで区別できる。

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花序

花