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- 科名・属名 : バラ科 バラ属
注.APG分類では、学名(R. luciae)
- 特徴 :
匍匐性の落葉低木。
枝は無毛でよく枝分かれ、鉤状の刺がある。
葉は奇数羽状複葉、小葉は7〜9個、頂小葉は側小葉とほぼ同じ大きさで、円形〜広卵形で、長さ1〜2cm。先は円頭のものが多いが、先が尖るものや、葉場の狭いものがあり、縁には広卵形で急尖頭の粗い歯牙がある。質は厚く平滑、表面は深緑色で光沢があり、裏面は黄緑色。托葉は幅広く、緑色で不揃いの鋸歯がある。
花は枝先に円錐状に数個つき、白色で径3〜3.5cmと大きい。花序の枝は狭く開いて斜めに出る。花柄は長さ1〜2cm。苞は幅広く、広披針形で先は尖り、著しく尖った鋸歯縁。花弁は普通5個、倒卵形。萼片は卵状披針形、縁に1〜2個の著しい裂片が出る。花柱は柱状、綿毛を密生する。
果実(偽果)は卵状楕円形〜球形で長さ8〜10mm、赤熟し光沢がある。
八重咲の花があり、
●ヤエテリハノイバラ(f. plena)(中下の写真)という。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国(南部)、台湾、フィリピン) 海岸、川原、山野の陽地
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年6月14日 神奈川県相模原市 中上・全体2 2007年6月24日 神奈川県三浦半島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 2015年6月14日 神奈川県相模原市 中下・花2(八重) 2020年6月22日 宮崎県日向市 左下・果実 2014年11月23日 神奈川県三浦半島 右上・葉 207年6月14日 静岡県下田市 右下・托葉 2015年6月22日 静岡県富士宮市
- 撮影記 :
真夏にはまだ少し早いにもかかわらず、汗が流れ落ちる海岸の岩場、そこに咲く白いバラというのがこの花のイメージだ。
名のとおり葉に光沢があり、地面を覆うように広がり、大きな白い花を咲かせる。
海岸だけでなく川原などでもよく見るが、この花のイメージは海岸の方がピッタリくる。
ただ、海岸沿いは風が強いせいか花盛りといった群落は少なく、川原などに生える花の方が豪勢に咲くものが多い。
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