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- 科名・属名 : バラ科 トキワサンザシ属
- 特徴 :
高さ2m程度の常緑低木。帰化。
枝はよく分枝し、若枝には初め細毛があるが後無毛。
葉は互生し、倒披針形〜倒狭卵形、長さ2〜4cm。先は円頭、縁には細鋸歯がある。質は革質、表面は光沢があり、両面無毛。
花は短い枝の先に散房花序を出して多数つき、花冠は径約1cm、花弁は5個、白色。
果実(梨果)は球形で径約6mm、鮮紅色に熟す。
- 分布・生育地 :
逸出帰化(西アジア原産) (国外:園芸種として栽培品が各地で逸出) 荒地、空地
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年5月9日 神奈川県川崎市 中上・全体2 2015年5月11日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2015年5月9日 同 上 左下・果実 2017年10月24日 同 上 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
トキワサンザシ属は果実が美しいので栽培されることが多く、秋に橙紅色や鮮紅色の実を一杯つけているのをよく見かける。
栽培品なので撮影する気はなかったが、自宅近くの護岸された川のコンクリートブロックの隙間に花を咲かせているのを見つけた。
多分果実を食べた鳥が種を運びブロックの隙間に根付いたものだろうが、人が植えられるような場所でもなく、これなら野生植物という条件に叶うと思って撮影した。
帰って調べると、日本でよく栽培されるのは3種類もあり、どれもよく似ていて区別が難しい仲間だった。
葉が幅広く先が円頭であること、果実がやや円形で小さいことなどからよく似たヒマラヤトキワサンザシ(カザンデマリ)ではなく、本種と判断した。
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