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- 科名・属名 : バラ科 バラ属
- 特徴 :
つる性の落葉低木。
茎は太く、枝には鉤形の刺が多い。
葉は互生し、奇数羽状複葉で小葉は5〜7個、楕円形〜長楕円形、長さ7〜12cm、幅3〜4cm。先は鋭く尖り、基部は円形、縁には深い鋸歯がある。表面は深緑色で光沢があり、裏面はやや白い。
花は枝先に径6〜10cmの散房状〜複散房状の花序となって10〜20花つき、花弁は白色で径4〜5cm。花柄は長さ3〜5cm、軟毛と短い腺がある。
果実(偽果)は扁球形で径8〜10mm、赤熟する。
- 分布・生育地 :
本州(愛知県以西)〜九州 (国外:日本固有) 山地の林縁
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
2016年5月29日 広島県広島市 中上、〜左下・花 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 右上・花柄、右下・葉 2014年5月6日 山口県秋吉台
- 撮影記 :
日本のノイバラの仲間では大きな花を咲かせる種類の1つで、林冠を覆うように高く伸び、数多くの白い大きな花がカーテンのように咲く光景は、息を呑むほど美しい。
東日本では見られないうえ西日本でもやや稀で、株や蕾を見たことはあったが、満開の状態の花を見るのが願いだった。
細かい雨の降る広島県の山中、広島にはこの花が比較的多いと聞いていたので期待しながら林道を走っていると、目の前に期待通りの白いカーテンが現れた。
多くの花をつけた枝が林冠から重そうに垂れ下がり、目の高さにまで花が咲いていた。
葉もノイバラのイメージを変えるほど大きいものだった。
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