ヒダカミセバヤ(日高みせばや)

Hylotelephium cauticola


ヒダカミセバヤ1


  • 科名・属名 :
     ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属

  • 特徴 :
     草丈10〜15cmの多年草。
     根茎は細く、よく分枝する。
     茎はよく分枝し、斜上するか垂れ下がる。基部は木質化する。
     葉は対生、葉身は卵円形〜楕円形、長さ1〜2.5cm、幅0.8〜1.8cm。先は鈍頭〜鋭頭、縁に少数の波状鋸歯がある。色は帯粉青白色。葉柄は長さ2〜7mm。
     花は茎頂に球形で散房状につく。苞は葉状。花弁は5個、披針形で鋭頭、濃紅色で、長さ5〜6mm。雄しべは10個、2輪に配列し、裂開前の葯は紅紫色。蜜腺は広線形、長さ約0.7mm。雌しべは長さ約4.5mm。子房の基部は急に細まり柄状。花柱は長さ約1mm。

  • 分布・生育地 :
     北海道(日高、十勝、釧路)(国外;日本固有)
     岩上

  • 花期 :  8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 1991年9月23日  北海道日高
    中・全体2    同  上
    (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
    左下・花 1990年9月24日    同  上
    右下・葉 1991年9月23日    同  上

  • 撮影記 :
     短い夏があっという間に過ぎ、寂しさを感じさせる秋の日高路、そんな海岸の岩肌を真紅に染めてこの花が咲く。
     この時期、日高の山を訪れてもヒダカトリカブトくらいで花は少ない。
     それでも、この花が見られるだけでも出かける価値がある。
     ミセバヤの仲間でも一番ではないかと思うほど見事な花だ。それ故、採取されることも多いらしく、年々見られる場所が少なくなってきているのは残念だ。

  • 葉

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ヒダカミセバヤ2

花