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- 科名・属名 : ベンケイソウ科 マンネングサ属
- 特徴 :
草丈5〜10cmの多年草。
茎は直立し、花後に花茎の基部から走出枝を出し、その先端に小さなロゼットを作って越冬する。
ロゼット葉はさじ形、長さ5〜15mm、幅3〜6mm。先は円頭〜鈍頭、基部は柄状になる。
茎葉はややまばらに互生、下部の葉はさじ形、中、上部は広線形〜狭倒披針形で長さ5〜20mm、幅1〜3mm。先は鋭頭〜鈍頭。
花序は集散状に頂生する。花弁は5個、黄色、菱状楕円形〜菱状披針形で先は鋭頭、花時には平開し、長さ4.5〜6mm。萼片は5個、披針形〜広線形で鋭頭、花時には斜上し、基部にはわずかに距があり、長さ2〜5mm。雄しべは長さ4〜5mm、花弁より短く、裂開前の葯は赤色。蜜腺は扇状卵形、長さ約0.5mm、半透明な白色。雌しべは10個、長さ4〜5mm。子房は長さ2.5〜3mm。花柱は細長く、長さ約1.5mm。
果時には心皮の腹側が著しく膨れ、心皮は斜開し、真上からは星状に見える。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:日本固有) 沢沿いの湿った岩上
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年5月20日 兵庫県城崎郡 中上・全体2 2023年4月27日 東京都青梅市 中中・全体3 1993年5月16日 埼玉県武甲山 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2023年4月27日 東京都青梅市 左下・花 2023年4月29日 神奈川県秦野市 右下・葉 2023年4月27日 東京都青梅市
- 撮影記 :
初夏の頃山を歩くと、沢沿いの岩上を鮮やかな黄色に染めたこの花の群生によく出会う。
湿った岩の上は他の植物にも適地と思うが、水量の増減で乾湿が極端に変わるため、乾燥にも強いこの花が残り群落になる。
兵庫県但馬の山中でみた群落(上の写真)の大きさにはびっくりした。
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