トウロウソウ(灯篭草)

Kalamvhoelum pinnata


トウロウソウ

  • 科名・属名 :
     ベンケイソウ科 リュウキュウベンケイ属
     注.Bryophyllum属の考え方あり

  • 特徴 :
     草丈40〜140(-200)cmの多年草。帰化。
     茎は太いものでは2cmになり、基部では多少木化する。
     葉は中部につくものは3−5個の羽状複葉、上部の葉は単葉。小葉は楕円形で長さ5〜20cm、幅2〜10cm。質は多肉質で縁には鈍い鋸歯があり、時にむかごを生じることがある。
     花は円錐状集散花序で時に長さ80cmにもなり、下垂して多数咲く。萼は円筒状で紅色を帯びた黄色、筒部は長さ2.5〜4.5cm。花冠は下半分が淡緑色、上半分は紅色。花筒は長さ2〜4cm、8個の襞があり、裂片は卵状披針形で鋭尖頭、長さ1〜1.5cm、花時には反曲する。
     雄しべは花冠の基部近くにつき、長さ3.5〜4cm。蜜腺は黄色。雌しべは長さ約4cm、緑色。
     別名 セイロンベンケイ

  • 分布・生育地 :
     逸出帰化(南アフリカ原産) (国外:熱帯〜亜熱帯域に広く帰化)
     日当たりのいい岩上、岩礫地

  • 花期 :  12〜3月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2006年3月20日  沖縄県西表島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花 2017年3月15日  沖縄県うるま市
     下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     初冬に八重山諸島を訪れた時、ほとんどの花が本州では見たこともない花で興奮した。
     この花もその時道路際で見かけたが、見るからに植栽の雰囲気で、意欲が湧かず1カットも撮影しなかった。
     しばらくたって沖縄島の石灰岩の山に登ったところ、ほとんど登山客もない山上の岩上でこの花を見かけた。花期ではなかったが、何箇所にも生えていて自生の雰囲気だった。
     こんなところに生えるのなら逸出種と位置づけられると撮影した。ただ、以前より減少しているような気がする。
     熱帯アフリカ原産で世界の亜熱帯〜熱帯域に広く帰化し、日本ではな南西諸島や小笠原諸島に帰化している。

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花

葉