タカネマンネングサ(高嶺万年草)

Sedum tricarpum


タカネマンネングサ1


  • 科名・属名 : ベンケイソウ科 キリンソウ属
     注.APG分類ではマンネングサ属(Sedum)で、学名変わらず

  • 特徴 :
     草丈10〜25cmの多年草。
     冬季に葉はロゼット状になり、越冬する。ロゼットの葉の葉身はさじ形、長さ2〜2.5cm、幅5〜8mm、先は円頭〜鈍頭。茎葉は互生、葉身はさじ形〜倒披針形、長さ2〜3cm、幅5〜10mm、鈍頭で、先はやや尖る。
     花序は集散状でよく分枝して密に多数の花をつける。花弁は黄色で5個、線状披針形で花時は斜上し、長さ6〜7mm、基部はわずかに合生する。雄しべは10個、普通2輪に配列し、花弁より短く、長さ6〜7mm。裂開前の葯は橙赤色。蜜腺は広倒卵状で、長さ約5mm。雌しべは普通3個(時に4個)の心皮からなり、長さ6〜7mm。子房は長さ4〜5mm、下半分が合生する。花柱は細長く、長さ1.5〜2mm。萼片は離生し、線状披針形〜倒披針形で、ごく短い距があり、長さ3.5〜5mm、幅0.8〜1mm、大きさにはばらつきがある。

  • 分布・生育地 :
     本州(近畿地方以西)〜九州 (国外:日本固有)
     山地の岩上

  • 花期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 2012年6月27日  高知県高岡郡
    中・全体2、下・花    同  上
    (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
    右上・株 2025年7月16日  山口県萩市
    右下・茎葉    同  上

  • 撮影記 :
     雨風の激しい中、滑りやすい林下を進む、まず満開のヒメキリンソウが現れ、意気揚々に撮影する。
     さらに進むと、岩上にマンネングサの花、花期もほぼ終わりに近いため、花つきは疎らでやや寂しいが、目的のタカネマンネングサだ。
     雨の中、ストロボを焚くものの、スローシャッターでの撮影のうえ、時々樹上から雨の雫が落ちてきて花を揺らす。
     フィルム撮影での宿命とあきらめ、「ブレていない写真が1枚でもあるように」と願いながら何度もシャッターを切った。

  • 茎葉

    同じ科の仲間の花
タカネマンネングサ2

花

株