チチッパベンケイ(乳葉弁慶)

Hylotephium sordidum


チチッパベンケイ

  • 科名・属名

  •  ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属

  • 特徴

  •  草丈10〜25cmの多年草。
     茎は斜上し、葉とともに汚赤紫色を帯びる。
     葉は互生(まれに対生)し、卵形〜卵円形で長さ2.5〜4.5cm、先は鈍頭で縁は波状またはまばらに鋸歯がある。
     花序は散房状で球形、花は密につき、花弁は淡黄緑色。裂開前の葯は橙赤色。

  • 分布・生育地

  •  本州(中北部) 山地の岩上まれに樹上

  • 花期
  • :  9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1996年10月5日  長野県小諸市
     下・花    同  上

  • 撮影記

  •  花があると聞けば全国どこにでも出かけるものの、10月の声を聞くと近場では出かける所が急に少なくなる。
     何とか、初めての花に出会いたいものだと地方出版の植物誌や記録をチェックし、長野県小諸市のこの花の記録を見つけた。
     ベンケイソウの仲間は岩場に咲くものが多いので、多分このあたりだろうと目星をつけ岩場を探すと、予想通りこの花が見つかった。
     葉まで赤みを帯びる典型的な株ではないが、チチッパの名の通り厚く丸っこい葉が印象的だった。

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花アップ