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- 科名・属名 :
ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属
- 特徴 :
草丈10〜25cmの多年草。
茎は斜上し、葉とともに汚赤紫色を帯びる。
葉は互生(まれに対生)、葉身は卵形〜広卵形〜卵円形、長さ2.5〜4.5cm、幅1.5〜3cm。先は鈍頭、基部は漸尖形で柄状、縁は波状またはまばらに鋸歯がある。
花序は散房状で球形、花は密につく。花弁は5個、離生し、広楕円形で鋭頭、淡黄緑色、長さ約3.5mm。雄しべは10個、2輪に配列し、裂開前の葯は橙赤色。蜜腺は線形、長さ約0.7mm。雌しべは長さ約3mm。子房の基部は急に細まり柄状になる。花柱は長さ約1mm。萼は5個、裂片は三角状卵形で鋭頭、長さ約3.5mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(中北部) (国外:日本固有?) 山地の岩上まれに樹上
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1996年10月5日 長野県小諸市 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
花があると聞けば全国どこにでも出かけるものの、10月の声を聞くと近場では出かける所が急に少なくなる。
何とか初めての花に出会いたいものだと地方出版の植物誌や記録をチェックし、長野県小諸市のこの花の記録を見つけた。
ベンケイソウの仲間は岩場に咲くものが多いので、多分このあたりだろうと目星をつけ岩場を探すと予想通りこの花が見つかった。
図鑑の記述にある葉まで赤みを帯びる典型的な株ではなかったが、チチッパの名の通り厚く丸っこい葉が印象的だった。

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