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- 科名・属名 : ベンケイソウ科 チャボツメレンゲ属
- 特徴 :
草丈2〜8cmの多年草。
根茎は短く、先端にロゼットを作る。
夏のロゼット葉はやや扁平な円柱状線形で、長さ7〜12mm、幅約2mm。先は凸形で多くは硬化し針状となる。冬のロゼット葉は三角状披針形。
茎葉は互生または3輪生、葉身は線形、長さ1.5〜2.5cm、幅1.5〜2.5mm。先は短針状になり、全縁、多肉で赤み帯びることが多い。葉柄はない。
花は茎頂に集散状につき、花弁は5個、長円形〜卵形で斜開し、帯紅白色、長さ3〜5mm。基部は約1mm程度合生する。雄しべは10個、2輪に配列し、花弁より明らかに短い。葯は底着。蜜腺は長円形。花柱は短く、柱頭は乳頭状突起が密生する。
果実(袋果)は子房は花時と変化なく、心皮も直立する。種子は長楕円形、長さ約1.5mm。
- 分布・生育地 :
本州(紀伊半島)、四国、九州 (国外:韓国(済州島)、中国(四川省)) 山地の岩上
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1996年8月11日 高知県吾川郡 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
ある図鑑に出ていた愛媛・高知県境にある寒風山にこの花を探しに出かけた。
急な登山道を登りつめると草原状の尾根道の登りとなった。
岩上に生育しているはずと一つずつチェックしていくものの見当たらない。
あきらめかけた時、やっと岩上で咲き始めの小さな花を見つけ、喜ぶというよりホッとした。

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