ヤハズマンネングサ(矢筈万年草)

Sedum tosaense


ヤハズマンネングサ1


  • 科名・属名 : ベンケイソウ科 マンネングサ属

  • 特徴 :
     草丈10〜20cmの多年草。
     ロゼットを作り越冬し、春にロゼットの中心から花茎や枝を出す。ロゼットの葉は倒卵形で、長さ2〜3cm。
     花茎の基部は地上を這い、上部で斜上する。
     花茎の葉は上部では互生、葉身はさじ形〜線状さじ形、長さ1〜3(〜4)cm、幅3〜6mm。。先端が小さくへこむ特徴があり、黄緑色。下部の葉はロゼット状の葉と同形。
     花は茎頂について集散花序となり、径約1cmの花を20個程度つける。枝はあまり伸びず、長さ1.5〜4cm。花弁は5個、濃黄色、楕円状披針形で鋭頭、花時は平開し、長さ5〜6mm、基部はわずかに合生する。雄しべは10個、普通2輪に配列し、花弁より短く、裂開前の葯は濃黄色。蜜腺は四角形、長さ約0.5mm。雌しべは5個の心皮からなる。萼片は5個、離生し、広線形で先は円形、長さ2〜3mm。
     果時心皮の腹側が膨れ、水平に開く。

  • 分布・生育地 :
     四国(高知県) (国外:日本固有)
     石灰岩地の岩上

  • 花期 :  3〜5月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 2004年4月17日  高知県
    中・全体2、以下全て    同  上
    (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     高知県の石灰岩地の岩上だけに見られ、タカネマンネングサに似ているが、右下写真のように、葉の先が小さくくぼむのが特徴である。
     ある本から得た情報で、高知県に探しに出かけた。
     造林地を抜けると「山に囲まれた小さな盆地・・・「隠れ里」のような雰囲気」という記述通りの風景が広がり、道路脇の石灰岩の岩上にこの花が満開だった。
     1時間近く撮影していたが、通りがかる人一人いない静かな時間だった。

  • 葉

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ヤハズマンネングサ2

花