ベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬)
Paeonia obovata
科名・属名
: ボタン科 ボタン属
特徴
:
草丈30〜50cmの多年草。
葉は2〜3個が互生し、2回3出複葉で、小葉は楕円形〜倒卵形。普通裏面に毛がある。
花は茎頂に1個つき、淡紅色で径4〜5cm。雌しべの柱頭は長くて巻くようになる。
葉裏に毛のないものがあり、
(ケナシベニバナヤマシャクヤク(f. glabra) )
という。
分布・生育地
:
北海道〜九州 山地の落葉樹林下
花期
: 4〜6月
撮影月日・場所
:
1997年6月29日 長野県諏訪郡
中 2005年5月28日 広島県広島市
下左 1997年6月29日 長野県諏訪郡
2005年5月28日 広島県広島市
撮影記
:
スキー場のゲレンデを取り巻くように残された林縁に、紅紫色の花がいくつか目に入った。この花は林下でひっそり咲くというイメージがあっただけに、この花だけがどぎつく目立つという派手すぎる初対面には、出会いの喜びはあったもののいささか興醒めだった。
その日は、珍しく6月に上陸した台風一過の翌日、雲ひとつない夏の日差しは強すぎて、柔らかな雰囲気を醸し出すのに苦労した。
その後、広島県の山中で、木漏れ日の中にひっそり咲くというイメージ通りの花にやっと出会えた。色も淡いものや濃いものまでいろいろあった。
高尾山でも株は見たことがあるが、目に付きやすいせいか、開花までたどりつける幸せな花は少ない。
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