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- 科名・属名 : ブドウ科 ブドウ属
- 特徴 :
落葉性のつる性木本。
巻ひげで高い木などに絡みついて伸びる。
本年枝は初め白く後に帯赤褐色に変わるクモ毛が散生する。古い枝は円く、線状がある。
葉は互生し、葉身は円心形〜五角状心円形、長さ10〜30cm、幅10〜5cm。角があるか浅く3裂し、基部は深い心形、両耳は接近し、縁には浅く鋭い鋸歯がある。表面はクモ毛があるが後に落ち、裏面は赤褐色のクモ毛で被われ、多少落ちるが秋まで残る。葉柄は長さ約20cm。
花は雌雄異株、葉と対生して長さ約20cm、幅約8cmのの総状円錐花序を作り、小さな黄緑色の花を多数つける。花弁は5個、上部は合着し、開花と同時に脱落する。雄花の雄しべは長く、雌花の雄しべは短い。雄花の花糸は長く、葯は黄色。
果実(液果)は球形で径8〜10mm、黒紫色に熟し、帯紫色の白粉がつく。種子は2〜3個入り、広倒卵形で長さ約5mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜四国 (国外:南千島、樺太、ウスリー、アムール、朝鮮(鬱陵島) 山地
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2014年6月25日 長野県小県郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 同 上 左下・果実 2015年10月26日 福島県南会津郡 右下・葉(裏) 2019年8月30日 高知県高岡郡
- 撮影記 :
果実は完熟すると美味で、自然からの貴重な贈り物である。
果実を見ると撮影するより食べるほうが先、なかなかいい写真を撮影する機会はなかった。
花も同様で、つる性の大きな植物を何度も見ていたはずなのに、花に気がついたのは最近のことだった。
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