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- 科名・属名 : ブナ科 コナラ属
- 特徴 :
高さ25mになる落葉高木。
幹は太いものは径90cmになり、樹皮は黒灰色で、深く不規則に割れる。若枝は淡緑色で、初め短毛があるが後無毛、円い皮目を散生する。,br>
葉は互生、葉身は倒卵状長楕円形、長さ10〜30cm、幅4〜12cm。先は鋭形、基部は広いくさび形、縁には鈍頭〜鋭頭のの粗い大きな鋸歯がある。質はやや革質か厚い草質で、表面は初め毛があるが後無毛、裏面は初め星状毛を密生するが、後脈上に毛を散生するだけで、灰白色になる。葉柄は長さ1〜3cm。托葉は線形で早落性、膜質で褐色、長さ約1.5cm。
花は雌雄同株、葉の展開と同時に開花する。雄花序は新枝の下部に多数ついて垂れ下がり、長さ5〜7cm、白色の毛を密生する。雄花は線形、長さ約1.5mm、花被は径約2.5mm、上部は不規則に裂ける。雄しべは6〜9個。雌花序は新枝の上部の葉腋から出る新枝に小さな雌花が数個つく。花柱は3個。
果実(堅果)は楕円形、長さ約2cm、その年の秋に熟す。穀斗は杯状、長さ1〜1.2cm、幅1.4〜2.2cm、外側に総苞片が瓦重ね状に圧着し、下部のものは卵状長楕円形、上部のものは細く披針形。
- 分布・生育地 :
本州(岩手・秋田県以南)〜九州 (国外:朝鮮、中国、台湾、東南アジア〜ヒマラヤ) 山地
- 花期 : 4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体(果期) 2012年10月6日 広島県帝釈峡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・果実(堅果)、下・葉 同 上
- 撮影記 :
植物観察の適地で知られる広島県の帝釈峡、遊歩道を歩くだけでも多くの植物が見られ、不便な場所ながら何度も通った。
知り合いになった植物に詳しい地元の方の案内で、帝釈峡だけでなくその周辺を色々と廻った。
その途中出会ったこの樹、大木になるが、深い谷から伸びた枝についた果実(堅果)が目の高さで見られ、大きな葉と大きく粗い鋸歯が印象的だった。
残念ながらまだ花の時期には出会っていない。
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