カナビキソウ(鉄引草)

Thesium chinense


カナビキソウ

  • 科名・属名 :
     ビャクダン科 カナビキソウ属

  • 特徴 :
     草丈10〜25cmの半寄生の多年草。
     全体に緑白色を帯び、茎は束生し稜がある。
     葉は線形で長さ2〜4cm、先は尖る。
     花は葉腋につき、4mm程度の短い花柄の先に単生する。花弁はなく、萼が筒状で先が4〜5裂し、花弁のように見える。萼片の内側は白色。

  • 分布・生育地 : 北海道(南部)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、シベリア)
     日当たりのいい草地

  • 花期 :  4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     1986年6月28日  兵庫県六甲山麓
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花 2015年6月15日  東京都あきる野市
     下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     細身の草姿のうえに、葉腋につく花も小さく、周囲の緑に溶け込むような感じで見つけにくい花である。
     日本全土の日当たりのいい山野に分布するとのことであるが、六甲山麓の田の土手でお目にかかったのが最初で最後である。
     この時期、撮影する花を絞って出かけることが多いので、目的以外の花には目が向いていないのだろう。自然への接し方を反省させられる。

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花

葉