カナビキソウ(鉄引草)

Thesium chinense


カナビキソウ1


  • 科名・属名 : ビャクダン科 カナビキソウ属

  • 特徴 :
     草丈10〜25cmの半寄生の多年草。
     根は細く、茎は1〜数個が束生し、直立して稜があり、分枝は少なく上へ向かう。全体に緑白色を帯び、無毛。
     葉は互生、葉身は線形で長さ2〜4cm、先は尖る。
     花は葉腋につき、花柄の先に単生する。花柄は短く、斜上し、長さ4mm以下。苞および小苞は葉と同形、小苞は2個、花被の下にある。花被の下部は筒状となり、外側が緑白色で内側は白色、先は4〜5裂し、長さ2〜4mm。雄しべが花被裂片と同数で裂片の基部につく。
     果実は堅果状、楕円状壺形で、長さ2〜2.3mm、先端に閉じた花被裂片をつけ、表面の縦脈と縦脈間の網目模様は隆起する。種子は1個。

  • 分布・生育地 :
     北海道(南部)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾、ウスリー、シベリア)
     日当たりのいい草地

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 1986年6月28日  兵庫県六甲山麓
    中上・全体2 2007年6月23日  東京都日野市
    (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
    中中・花序    同  上
    中下・花 2015年6月15日  東京都あきる野市
    左下・若い果実 2016年5月12日  静岡県駿東郡
    右上・葉 2015年6月15日  東京都あきる野市

  • 撮影記 :
     細身の草姿のうえに葉腋につく花も小さく、周囲の緑に溶け込むような感じで見つけにくい花である。
     日本全土の日当たりのいい山野に分布し、六甲山麓の田の土手で最初お目にかかって以来、東京でも多摩川の土手などで時々見かけるが、ちゃんと向き合って撮影したことはあまりない。
     この時期撮影する花を絞って出かけることが多いので、目的以外の花には目が向いていないのだろう。自然への接し方を反省させられる。

  • 葉

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カナビキソウ2

花序

花

若い果実