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 - 科吊・属吊 : ドクダミ科 ドクダミ属
  
 - 特徴 :
  草丈30~50cmの多年草。 
 地下茎は細長く、全体に臭気がある。 
 茎は普通紅紫色を帯びる。 
 葉は互生、葉身は卵形~心形、長さ3~8cm、幅3~6cm。先は尖り、光沢のない暗緑色、有柄。托葉はやや膜質で鈊頭、柄と合着する。 
 花は茎の上部に穂状花序となり、長さ1~3cmの花穂を出し、小さな花を多数つけ、下から咲く。基部に小さな苞がある。花弁はなく花弁状の総苞片は4個、白色で長楕円形、長さ1.5~2cm、開出し、花後も残る。雄しべは3~8個、葯は淡黄色。花柱は3~4個で反曲する。 
 果実(蒴果)はやや球形、花柱間で裂開する。種子は多数。 
 総苞片が緑色になるものがあり、 
 ●ミドリドクダミ(f. viridis)(左下の写真)という。 
 また、花が八重咲のものがあり、 
 ●ヤエザキドクダミ(仮称)(学吊未定)(右下の写真)とした。  
 - 分布・生育地 :
  本州~沖縄 (国外:中国、台湾、東南アジア、ヒマラヤ)  山野の半陰地  
 - 花期 :  6~8月
  
 - 撮影月日・場所 :
 上・全体1 2006年6月6日  東京都日野市 中上・全体2 2023年5月27日  神奈川県川崎市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)  中中・花1 2006年6月6日  東京都日野市 中下・花2 2018年5月26日  神奈川県川崎市 左下・ミドリ 2008年7月21日  埼玉県飯能市 (左下は拡大写真あり、写真をクリック) 右上・葉 2018年5月26日  神奈川県川崎市 右下・ヤエザキ 2025年6月8日  東京都八王子市 (右下は詳細写真あり、写真をクリック)  
 - 撮影記 :
 
 梅雨時、家の周りや半陰地で群生するこの花をよく目にする。 
 全体に独特の臭気があり、生える場所も日陰のため、何となく敬遠される花であるが、毒や痛みに効く民間薬として利用され、10種の薬効があるという意味から「十薬《とも呼ばれる。 
 しかしよく見ると、花弁のように見える白い総苞片と黄色を帯びた花序は、シンプルできれいな花である。 
 ある時、埼玉県の山道際で白い総苞片が先祖返りして一部緑色になった花(左下の写真)を見つけた。 
 ミドリドクダミ(f. viridis)といい、 ニリンソウの中に稀に見られるミドリニリンソウのような感じだった。  
 
  
 
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