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- 科名・属名 : グミ科 グミ属
- 特徴 :
高さ2〜3mのつる状の常緑低木。
枝は他のものに寄りかかって徒長し、上部で分かれた枝は下向きになる。小枝は細くて円柱形、明確な稜角があり、赤褐色の鱗状毛が密生する。
葉は互生、葉身は長楕円形〜卵状長楕円形、長さ3〜9cm、幅1.5〜5cm。先は急尖頭で鈍端、基部は円形〜鋭形、縁は全縁。質は薄い革質でやや光沢があり、表面には初め銀色の鱗状毛があるが後に無毛になり、裏面は普通赤褐色の鱗状毛が密生するが、時に銀色の鱗状毛が密生し、赤褐色の鱗状毛が混じる。葉柄は長さ4〜10mm、赤褐色の鱗状毛が密生する。
花は葉腋に極めて短い枝の先に数個垂れ下がってつき、萼筒は細く、鈍4稜を持つ漏斗形で、基部に向かって次第に細くなり、長さ4〜6mm、萼裂片は卵状三角形で長さ約3mmで鋭頭。外面は銀白色の鱗状毛が密生し、中に赤褐色の鱗状毛をやや密に混生する。萼裂片の内側は、銀白色の鱗状毛と星状毛が密生する。雄しべは4個、萼筒の喉部で萼裂片に互生してつく。
果実(偽果)は楕円形で長さ14〜18mm、径6〜8mm、春に紅熟し、外面は鱗片で密に覆われる。
- 分布・生育地 :
本州(福島県以西)〜沖縄 (国外:朝鮮(南部)、中国、台湾) 低地や丘陵地の林縁、藪
- 花期 : 10〜11月(沖縄は12〜1月)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2014年11月10日 東京都稲城市 中1・全体2 2023年11月2日 東京都八王子市 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花序、中3・花 同 上 中4・花(側面) 2014年11月10日 東京都稲城市 中5・果実1 2015年4月11日 鹿児島県屋久島 (中5は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果実2 2015年3月26日 沖縄県国頭郡 右上・葉 同 上 右中・葉表鱗片 2015年5月10日 東京都稲城市 右下・葉裏鱗片 同 上
- 撮影記 :
林縁などで比較的見かけることが多いグミで、自宅近くの多摩丘陵でも点々と生えている。
ただ、観察力が不足しているのか、大株がないせいなのか、鳥に食べられるのか、地元では多くの果実をつけているのを見ることは少なく、沢山の果実がついているのを見たのは全て南方だった。
特に沖縄で見かけた株は多くの果実がたわわに実っていて一生懸命撮影していると、「いつも食べているんだよ」と地元のお婆が果実を採りはじめたので、しばらく待ってもらって撮影した。
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