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- 科名・属名 : ヒメハギ科 ヒメハギ属
- 特徴 :
草丈20〜35cmの多年草。
茎はほぼ直立し分枝しない。
葉は互生し、葉身は長楕円形〜倒卵状長楕円形、長さ8〜17cm、幅3〜7cm。先は急に尖り、基部は鋭形〜くさび形、全縁で質は薄い。
花は茎頂に総状花序につき、黄色でやや橙色を帯び、時に淡紅色。花弁は3個、長さ約2cm、基部は合着する。萼片は5個、うち2個の側萼片は大型で花弁状になる。萼片は花後落ちる。雄しべは8個、花糸は下半部が合着する。
果実(刮ハ)は扁円形で径約1cm。
葉が細長いタイプのものがあり、
●ナガバカキノハグサ(f. angustifolia)(左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
本州(東海地方〜近畿地方) (国外:日本固有) 山地のやや乾いた林下
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
1994年5月28日 静岡県引佐郡 中上 2016年5月20日 静岡県浜松市 中下・花 同 上 下左・ナガバ 1999年5月26日 愛知県瀬戸市 (上、中上、下左は拡大写真あり、写真をクリック) 下右・葉 2016年5月20日 静岡県浜松市
- 撮影記 :
和名は柿の葉に似たという葉の形から付けられているものの、印象的なのはその花だ。非常に面白い形をしていることがアップで見るとよくわかる。
この花を何かになぞらえて和名を付けたら良かったのに。
残念ながら関東地方には分布していないため、静岡県西部の渋川まで出かけた。
ここはシブカワツツジというツツジがあり、開花期でつつじ公園は大勢の人で賑わっていた。
この花は、そんな喧騒を避けるかのように、谷合の明るい林下でこちらも満開の花を咲かせていた。
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