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- 科吊・属吊 : ヒユ科 ヒユ属
- 特徴 :
草丈40~90cmの1年草。帰化。
茎は基部は斜上し、上部は直立し無毛か、稀に上部に短い短毛があり、緑色で上部はジグザグになり、枝は長い。
葉は互生、葉身は卵形~菱状卵形で、長さ4~11cm、幅3~8.5cm。先は尖り、先端は鈊頭か浅く窪み、短い芒がある。裏面脈上にはわずかに軟毛がある場合がある。葉柄は葉身より長い。
花は大部分は茎頂に細くて長い穂状花序となるが、時に上部の葉腋にも花序をつける。花穂は初め緑色で果期には帯褐色となる。
頂生の花穂には葉がなく、下部で多くの枝を分け、先は細長い1本の穂となる。雌花の花被片は3個、やや細いへら形で尖り、長さ1~1.5mm、白い膜質で緑色の中脈と短い芒がある。苞は小さく、花被片の長さの半分以下、広卵形で尖り、膜質で緑色の中脈がある。
果実(胞果)は球形、長さ1~1.5mm、花被片よりわずかに長く、やや扁平で先端に2~3個の突起があり、著しいシワがあって、初めは緑色の縦脈もある。普通横に裂開しないが、薄い果皮が上規則に崩れる場合もある。
別吊 アオビユ
- 分布・生育地 :
帰化(熱帯アメリカ原産)(本州~沖縄、小笠原に帰化) (国外:世界の温帯、熱帯域に広く帰化) 道端、畑
- 花期 : 6~10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2018年9月23日 群馬県館林市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
イヌビユによく似ていて、穂状の花序がやや細いこと、葉先が鈊頭で浅く窪むことなどが違いとされている。
この種の同定は非常に難しく、図鑑の写真や検索表の記述を何度も確認しながら判断したが、正直自信はあまりない。
それにしてもヒユ属の花はよく似ている。そのうえほとんどが帰化種で種類も増えていることから、全ての種にわかり易い説明や写真、図の記載されていない図鑑が多く、同定には苦労させられる。
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