インドヒモカズラ(印度紐蔓)

Deeringia polysperma


インドヒモカズラ1


  • 科名・属名 : ヒユ科 インドヒモカズラ属

  • 特徴 :
     高さ2mにもなるつる性の亜低木。
     茎は弧状に曲がり、無毛か微毛がある。
     葉は互生、葉身は卵状、長さ7〜10cm、幅4〜6cm。先は鋭頭〜鋭尖頭、基部は円形〜くさび形、全縁。若い時は毛があるが、後に無毛になる。葉柄は長さ0.5〜3.5cm。
     花は葉腋に長さ3〜8cmの穂状花序となってやや密につく。花被は5個、白色〜淡褐色、裂片は卵形〜三角状卵形、径約2mm。果期にも宿存し、果実に密着する。雄しべは5個、花糸は基部でリング状に合生する。花柱はなく、柱頭は反曲して長さ約0.2mm。
     果実(液果)は球形で径2.5〜3.2mm、白色に熟す。種子は黒色で10個以下、径約0.8mm。

  • 分布・生育地 :
     沖縄(八重山列島) (国外:中国(南部)、台湾、東南アジア)
     陽地や半陰地

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年11月2日  沖縄県西表島
     中上・全体2 2022年7月12日    同  上
     中中・全体3 2012年8月31日    同  上
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2018年11月2日    同  上
     左下・果実(液果)、右下・葉(裏)    同  上
     右上・葉(表) 2012年11月25日    同  上

  • 撮影記 :
     地元の花仲間に案内された場所は、何の変哲もない隆起石灰岩の岩場、教えられなければ絶対に見逃してしまう場所だった。
     ヒモカズラ(紐蔓)とつる性の名前が2重についているにもかかわらず、茎は割合に太くて真っ直ぐ伸び、他の物に絡みつく様子はなかった。
     花は咲き初め、ごく小さくて花弁もほとんどあるか無しかの状態、全くパッとしない花だった。
     11月、そろそろ果実が見られるかなと思って立ち寄ると、咲き残りの花と多くの白い果実(液果)が見られた。

  • 葉(表)

    葉(裏)

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花

果実(液果)