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- 科名・属名 : ヒユ科 イノコズチ属
注.APG分類では広義の本種扱いで、学名(A. aspera)
- 特徴 :
草丈50〜120cmの多年草。
茎は分枝し、直立または斜上し、四角形で全体有毛。
葉は対生、葉身は倒卵状楕円形〜楕円形、長さ4.5〜13cm、幅2〜7cm。先は鈍頭または鋭頭で凸頭、基部はくさび形〜円形、縁は全縁。両面に圧毛があり、裏面には密生する。葉柄は長さ5〜15mm。
花穂は茎頂からでて直立して穂状花序となり、長さ9〜25cm、径6〜9mm。花被片は淡緑色か紅紫色を帯び、披針形で鋭頭、長さ4.5〜6.5mm、幅0.7〜1.5mm。雄しべは長さ1.8〜3.5mm、仮雄しべは切形か円い歯牙があり、内面基部に細裂する鱗片がある。苞は卵形、長さ3〜3.8cm、幅1〜1.3mm、先は芒状。小苞は卵形、長さ3〜5mm、幅1〜2mm、硬質で光沢があり、基部両側の付属片は針状の中肋にわたって沿着する。
果実(胞果)は長球形で反曲し、長さ1.2〜2.3mm、幅0.8〜1.4mm。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄、小笠原 (国外:中国(南部)、台湾、熱帯アジア、ポリネシア) 道端、畑
- 花期 : 1年中
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年11月1日 沖縄県石垣島 中・全体2 2006年12月2日 沖縄県北大東島 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2018年11月1日 沖縄県石垣島 右上・葉(表)、右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
南西諸島にはイノコヅチの仲間が何種かあるが、検索表をみても正直同定は難しい。
当初、北大東島で見かけた中上の写真の毛深い花を本種と同定していたが、あまり自信は持てなかった。
その後、石垣島の海岸近くで出会った毛深いイノコズチが図鑑の解説に近いようなので本種として追加したが、よくわからない。
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