ノゲイトウ(野鶏頭)

Celosia argentea


ノゲイトウ1群落

  • 科名・属名 : ヒユ科 ケイトウ属

  • 特徴 :
     草丈40〜120cmの1年草。帰化。
     茎は直立して分枝し、無毛。
     葉は互生、葉身は披針形〜菱状狭卵形で、長さ4.5〜15cm、幅0.6〜4.5cm。先は鋭頭〜鈍頭、基部はくさび形、全縁で無毛。無柄か短い柄がある。
     花は茎頂に長さ5〜8cm、太さ1.2〜1.8cmの円柱状の穂状花序となり、多数の花が密生し、花穂は白色〜上部が淡紅色となる。花被片は5個で、披針形で鋭尖頭、長さ8〜10mm。雄しべは5個、花糸は基部で互いに合着する。花柱は1個、直立し、長さ約3mm。苞や小苞は広披針形で鋭尖頭、乾膜質で白色、長さ約4mm。
     果実(胞果)は球形、花披の半分の長さで横に裂開する。種子は数個、黒色で光沢があり、径約1.5mm。

  • 分布・生育地 :
     帰化(熱帯アメリカ原産)(本州(中部以西)〜沖縄に帰化) (国外:世界の熱帯域に広く帰化)
     荒地、道端、畑

  • 花期 :   7〜10月(沖縄ではほぼ1年中)

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1(群落) 2008年12月13日  沖縄県西表島
     中上・全体2 2004年3月24日  沖縄県石垣島
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2008年12月13日  沖縄県西表島
     左下・花 2018年11月2日    同  上
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     畑一面ピンクに覆われ、まるで栽培でもしているかのような光景だった。何度も群生は目にしているが、これほど素晴らしい群生に出会ったのは初めてだった。
     本州(中部地方以西)に帰化し、特に西日本多いと図鑑には記され、本土では少数生えている場合が多いが、このような群生は南西諸島で見られることが多い。
     また、本土での花期は6〜10月とされているが、南西諸島ではほぼ1年中見られる。ただ、1年草のため消長が激しく、素晴らしい群生も翌年同じような光景を見ることはまずない。
     咲き初めは紅紫色が特に鮮やかで、地味な花が多いこの科の植物の中では異色だ。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ノゲイトウ2

花序

花