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- 科名・属名 : フサザクラ科 フサザクラ属
- 特徴 :
高さ3〜8(〜20)mの落葉高木。
樹皮は褐色で、横長の皮目が多い。
葉は互生し枝先に集まってつき、葉身は広卵形〜扁円形、長さ、幅とも8〜12cm。先は尾状鋭先頭、基部は円形〜切形、側脈は7〜8対で明瞭、縁には不揃いの粗い鋸歯がある。裏面は白っぽく、新葉は赤みを帯びる。葉柄は長さ3〜7cm。
花は短枝に5〜12個が束生、葉の展開に先立って開花し、小型で暗赤色。小花柄は長さ約5mm。花弁や萼はない。雄しべは数本〜数十本が垂れ下がり、葯は線形で、暗赤色、長さ6アKら7mm。花糸は白い糸状。雌しべは多数、柄があり、柱頭は広がる。
果実(翼果)は歪んだ倒卵形、長い柄があって垂れ下がり、柄を除いて長さ5〜7mm、秋に黄褐色に熟し、風によって飛ばされる。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:日本固有) 谷筋や崩壊地、やせ地
- 花期 : 3〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年3月27日 東京都八王子市 中上・全体2 2017年3月5日 静岡県熱海市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 同 上 中下・花 2016年3月27日 東京都八王子市 左下・果実(翼果) 2022年8月7日 静岡県熱海市 右上・葉 同 上
- 撮影記 :
まだ他の樹木が葉を広げる前、花の少ない春の初めにこの花は開花する。
花は小さいものの、葉の展開する前に開花することや、谷筋など邪魔な木がないような場所に生えているため、花弁や萼もない暗赤色の花は以外によく目立つ。
花の時期にはよく目立つが、果実の時期は小さいうえに葉の陰になっていて気が付かずに通り過ぎてしまうことが多い。
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