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- 科名・属名 : フトモモ科 フトモモ属
- 特徴 :
高さ7〜12mの常緑高木。栽培野生化。
葉は対生、葉身は長楕円状披針形〜披針形、長さ10〜20cm、幅2〜4cm。先は尖り、基部はくさび形〜円形、縁は全縁。質は革質で光沢があり、葉縁には平行脈が走る。
花は枝先に短い集散花序につき、白色〜帯緑白色で径約4cm。花弁は4個、開花後早めに脱落し、多数の黄白色の雄しべが目立つ。花柱は1個。萼は倒円錐形で先端は浅く4裂し、長さ7〜10、mm。
果実(液果)は球形〜卵円形、長さ2.5〜5cm、初め帯緑白色であるが熟すと帯黄色となり、芳香があり、甘くて食べられる。
- 分布・生育地 :
栽培野生化(インド原産)(屋久島、奄美大島、沖縄、小笠原などで野生化) (国外:東南アジア、東アジアで広く栽培) 水辺
- 花期 : 3〜5月(冬にも開花する)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年12月14日 沖縄県西表島 中上・全体2 1995年4月23日 鹿児島県奄美大島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2003年12月14日 沖縄県西表島 左下・果実 2013年5月27日 同 上 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
西表島の林道沿い、頭上の高いところに雄しべが目立つ美しい花が咲いていた。
花弁は開花と同時に落ちるようだが、中下の花の写真で目立つ雄しべに隠れて白い花弁のあることがわかる。
地元の宿の女将から「果実は美味しいわよ」と言われたが、その時は花しか見られなかった。
帰って調べると、元々インド原産の果樹で、屋久島以南の南西諸島や小笠原諸島などで一部栽培されたものが野生化したもののようだ。
果実は芳香がし、果肉はリンゴのような歯ざわり、甘いが味は淡白とのことで、生食の他ジャムやゼリー、酒に漬けられることもあるようだ。
何とか果実を食べたいと思っていたが、熟すとすぐに採られてしまうようで、花は見るものの熟した果実にはなかなか出会えなかった。
その後、やっと熟した帯黄色の果実に出会えたが、高い所にあって写真には収められたものの、残念ながら手は届かなかった。
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