コバノイラクサ(小葉の刺草)

Urtica laetevirena


コバノイラクサ

  • 科名・属名 : イラクサ科 イラクサ属

  • 特徴 :
     草丈50〜100cmの多年草。
     葉は卵形〜広卵形で、長さ5〜10cm、幅3〜5cm。先は尾状に尖り、縁には粗い単鋸歯がある。托葉は各節に4個。
     雌雄同株で、花は葉腋から長さ2〜3cmの穂状花序となり、雄花序は上方に出て緑白色の花をつけ、雌花序は下方につく。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(近畿地方以北)
     山地の湿った林内

  • 花期 :  7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     2004年6月13日  長野県上高地
     中・托葉    同  上
     下・雄花序 2009年8月21日  北海道札幌市

  • 撮影記 :
     久しぶりに出かけた上高地、例年より季節の進みが早く、目的の花はほとんど終わっていた。
     そうなると、普段あまり気に留めない花を撮影するしかない。目に留まったのがまだ咲き始めのこの花だった。
     この科の仲間は地味なものが多く区別が難しいが、托葉が合着せず各節に4個つき、葉の先が細長く伸びないことがポイントである。

  • 同じ科の仲間の花
托葉

雄花序