ナガバサンショウソウ(長葉山椒草)

Pellionia yosiei


ナガバサンショウソウ雌花

  • 科名・属名

  •  イラクサ科 サンショウソウ属

  • 特徴

  •  草丈20〜30cmの多年草。
     茎の基部は長く這い、先は斜上する。茎や葉裏、花序枝に短い毛状突起がある。
     葉は互生し、ゆがんだ卵形で、上方のものは長さ9cm程度になる。葉の表面に白斑と光沢がある。縁の鋸歯は反り返る。
     花は普通雌雄異株で、雄花序は長いものは10cm程度の柄があり、黄緑色で花被片、雄しべは5個。雌花序は球状でほとんど柄がなく、花被片は5個で毛が多い。

  • 分布・生育地

  •  九州(宮崎、長崎県)  山地

  • 花期
  • : 11〜4月

  • 撮影月日・場所

  •  2004年4月30日 宮崎県
     中、左下  同 上
     右下(蕾) 2003年10月25日  同 上

  • 撮影記

  •  最近、長崎県でも発見されているが、以前は宮崎県のごく限られて地域にしか知られていなかった。
     秋にこの地域に出かけたとき、蕾をあげているのを見た。冬から春にかけて咲くのだろうと、春、再度訪れてみた。
     ところが、花が終わっていてすっかり意気消沈、とぼとぼ歩きながらとある林下に入ってみた。
     するとこの花の群落、しかも盛りと咲いていた。葉に白い筋が入り、縁が波打つ特徴があり、雌雄異株で、長い花茎があるのが雄花序、葉腋に球状についているのが雌花序である。

    ナガバサンショウソウ雄花序蕾

    同じ科の仲間の花
ナガバサンショウソウ雄花序

ナガバサンショウソウ雌花序