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- 科名・属名 : イラクサ科 カラムシ属
- 特徴 :
高さ1m程度の常緑低木。
枝はよく分枝し、全体に粗い毛が多い。
葉は対生し、長卵形で、長さ6〜14cm、幅5〜8cm。先は鋭頭で、基部は鈍形、縁には低鋸歯がある。質は洋紙質でざらつく。
花は腋生で、長さ20〜30cmの穂状花序となって垂れ下がり、小さな花を多数つける。
- 分布・生育地 :
小笠原諸島(固有) 山野
- 花期 : 3〜6月
- 撮影月日・場所 :
2011年6月24日 東京都小笠原諸島 下・花 同 上
- 撮影記 :
小笠原諸島は日本列島より古い時代に誕生し、それ以来ずっと海洋島だったこともあって固有種の比率が高い。
小笠原では海岸から山地の岩場まで見られるこの花も、カラムシ属の固有種で、長く垂れ下がった花序をつける。
「日本の野生植物(木本編T)」(平凡社刊)では、沖縄などに分布するヤナギバモクマオと同一との見解もあるが、「小笠原植物図譜」(エポック社刊)の独立した固有種との見解に従った。
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