シマミズ(島みず)

Pilea brevicornuta


シマミズ1

  • 科名・属名 : イラクサ科 ミズ属
     注.APG分類では学名(Pilea aquarum subsp. brevicornuta)

  • 特徴 :
     草丈10〜50cmの多年草。
     茎は紅色を帯び、基部は匍匐して節部から根を下ろす。
     葉は対生し、対の葉の大きさは違う。大きい葉は、長楕円状披針形〜楕円形と変化が大きく、長さ1〜12cm、幅0.7〜7cm。先は鋭頭で、縁の鋸歯は4〜15対あり、両面無毛。
     花は雌雄同株、花は白色で、雄花序は葉腋から1.5〜4cmの長い柄を出し、集散花序で密に花をつける。雌花序は葉腋から5mm程度の短い柄をだし、密に花をつける。
     別名 アリサンミズ(安里山みず)

  • 分布・生育地 :
     九州(甑島、奄美大島以南)〜沖縄 (国外:台湾)
     山地のやや湿った林下

  • 花期 :  2〜4月
  • 撮影月日・場所 :
     2004年3月6日  沖縄県国頭郡
     中 2015年3月25日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下左・花、下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     奄美や沖縄であったこの花、一見するとカテンソウそっくりで、初めはそう思っていた。
     しかし、カテンソウは徳之島まで分布で、葉の大きさや形がまるで違っている。調べてみると奄美大島以南に分布するこの花とわかった。
     登山道際などで群生し、春先の花期には萼の赤がよく目立つ。よく見ると萼に包まれるように雄花が白い花が顔を覗かせている。

  • 葉

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シマミズ2

花