ヨナクニトキホコリ(与那国ときほこり)

Elatostema yonakuniense


ヨナクニトキホコリ

  • 科名・属名 : イラクサ科 ウワバミソウ属

  • 特徴 :
     草丈15〜18cmの多年草。
     茎の基部は横に這い、節から根を下ろす。
     葉は互生し、斜長楕円状倒卵形で長さ2〜4cm、幅0.8〜2cm。先は鋭頭で、縁の上部1/2〜1/3に鈍鋸歯がある。
     花は雌雄異株または同株で、花は白色で腋性し、雄花序は長さ1〜3cmの柄があり、雌花序は柄がなく頭状で径2〜3mm。

  • 分布・生育地 :
     沖縄(与那国島他)  山地の湿った場所

  • 花期 :  12〜2月

  • 撮影月日・場所 :
     2005年12月3日  沖縄県与那国島
     中、下左・雄花    同  上
     下右・雌花 2013年12月19日  沖縄県

  • 撮影記 :
     今にも雨の落ちてきそうな暗い谷間、ふと足元を見ると開き初めたサンショウソウが見えた。
     この島には似た花はないはず。お目当ての与那国島の特産種との出会いに、わざわざ出かけてきた甲斐があった。
     雌雄異株または同株で、真ん中の写真は雌雄同株の写真である。長い花茎の先に開きかけている白い花が雄花で、葉腋に球状についている緑黄褐色のかたまりが雌花だ。
     きれいでも見栄えがするわけでもないのに、開発や珍しいというだけで盗掘されるらしい。
     「沖縄県レッドデータブック」によると、現地でも産地はごく限られているらしく、悲しいことだ。

  • 雌花

    同じ科の仲間の花
雄花と雌花

雌花