ガンピ(雁皮)

Diplomorpha sikokiana


ガンピ1

  • 科名・属名 : ジンチョウゲ科 ガンピ属

  • 特徴 :
     高さ1.5〜2mの落葉低木。
     今年の枝は分枝せず、若枝や葉、花序に絹毛が密生する。樹皮は濃褐色。
     葉はまばらに互生し、卵形〜卵状披針形で、長さ1.5〜8cm、幅1〜4cm。両面毛があるが特に裏面は灰白色に見えるほど絹毛を密生する。
     花は枝先に頭状花序となり7〜20花つける。花は長さ7〜8mm、萼は筒形で淡黄色、先は4裂する。
     果実(痩果)は萼筒に包まれ、卵状紡錘形で褐色、長さ5〜6mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(静岡、石川県以西)〜九州(黒髪山) (国外:日本固有)
     日当りのいい砂質地、蛇紋岩地

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     2016年5月20日  静岡県浜松市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中 1985年6月2日 静岡県周智郡
     下左・花 2016年5月20日  静岡県浜松市
     下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     多くの野生ランや希少な植物に出会った1日、最後に訪れたのは静岡県西部の蛇紋岩地だった。
     この日1日だけで10本近いフィルムを使い、残りわずかになって現れたこの花、フィルムを惜しんでわずかなカットしか撮影しなかった。
     ミツマタ同様、樹皮の繊維を和紙の原料とし、時に栽培もされる。

  • 葉

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ガンピ2

花