コガンピ(小雁皮)

Diplomorpha ganpi


コガンピ1

  • 科名・属名 : ジンチョウゲ科 ガンピ属

  • 特徴 :
     高さ40〜80cmの落葉小低木。
     明確な幹はなく、今年枝は根元から叢生する。枝、葉、花序には伏毛を密生する。枝は地上20cm程度から上は毎年枯れる。
     葉は密にらせん状に互生し、長楕円形〜卵状楕円形で、長さ2〜4.5cm、幅1〜2cm。
     花は今年枝の先が分枝して枝先に小さな穂状花序をつけ、花序が集まって円錐状になる。花は白色〜淡紅色、萼は筒形で長さ7〜12mm、毛があり先は4裂する。
     果実(痩果)は萼筒に包まれる。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方、福井県以西)〜九州(奄美まで) (国外:台湾)
     日当りのいい山野

  • 花期 :  7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     2005年8月21日  愛知県新城市
      (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・淡紅色花    同  上
     中下・花1(白色) 2015年8月29日  広島県東広島市
     下左・花2(淡紅色) 2015年9月5日  静岡県熱海市
     下右・葉 2015年8月29日  広島県東広島市

  • 撮影記 :
     ガンピ属の仲間は樹皮の繊維が製紙の原料となるものが多いが、この木の樹皮はもろく紙の原料には使えないようだ。
     日当りのいい低山地の草地や道端で見かけることが多く、枝が地際で分枝するため塊になって生えている。
     花は白色のものや真ん中の写真のように淡紅色のものまであり、同じ場所に両方の色の花が混生していることも多い。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
コガンピ2

花(白色)

花(淡紅色)