コショウノキ(胡椒の木)

Daphne kiusiana


コショウノキ

  • 科名・属名
  • : ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属

  • 特徴

  •  高さ0.5〜1mの常緑低木。
     枝は疎らに分枝し、細くて樹皮は暗紫褐色。
     葉は互生し、長楕円形〜倒披針形で、長さ4〜16cm、幅1.5〜4cm。やわらかい革質で光沢があり、基部は細まって短い柄になる。
     花は雌雄異株で、枝先に10個程度頭状花序につく。花のように見えるのは萼で、白色、筒形、先は4裂し、長さ8〜10mm、芳香がある。
     果実(液果)は球状長楕円形で、長さ約1cm、橙赤色に熟し、非常に辛い。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方南部以南)〜沖縄  林下

  • 花期
  • : 1〜4月

  • 撮影月日・場所

  •  1994年12月24日 鹿児島県奄美大島
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  分布の北限に当たる関東地方では3〜4月に、白色でいい香りのする花を咲かせる。
     この写真を撮影した奄美大島では12月にもう満開に花を咲かせていた。
     コショウノキ(胡椒の木)という和名の由来は、この木から胡椒を採るわけではなく、赤色に熟す果実が噛むと非常に辛いことから付けられているそうだ。残念ながらまだ実際に口にしたことはないが。

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花