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- 科名・属名 : 科 属
- 特徴 :
高さ0.5〜1mの常緑小低木。
枝は疎らに分枝し、細くて樹皮は暗紫褐色で無毛。
葉は互生、葉身は長楕円形〜長楕円状倒披針形、長さ4〜16cm、幅1.5〜4cm。先は鋭形、基部は細まって短い柄になり、縁は全縁。質はやわらかい革質で光沢があり、側脈はやや整然と伸びる。
花は雌雄異株で、枝先に度頭状花序に10個程つく。花のように見えるのは萼で、白色、筒形、長さ8〜10mm、外面に細毛があり、先は4裂、裂片は卵形で開出、長さ4〜6mm、芳香がある。雄しべは小さく、上部は半ば超出する。柱頭は厚い円盤状で花柱はごく短い。
果実(液果)は球状長楕円形で、長さ約1cm、初夏に赤色に熟し、噛むと非常に辛い。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方南部、京都府以西)〜沖縄 (国外:朝鮮(南部の島嶼)br> 林下
- 花期 : 1〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年12月24日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2 2023年2月9日 宮崎県串間市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 1994年12月24日 鹿児島県奄美大島 左下・花 2023年2月9日 宮崎県串間市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
分布の北限に当たる関東地方では3〜4月に白色でいい香りのする花を咲かせる。
ただ、写真を撮影した奄美大島では南の島らしく12月にもう満開になっていた。
コショウノキ(胡椒の木)という和名の由来は、この木から胡椒を採るわけではなく、赤色に熟す果実が噛むと非常に辛いことから付けられているそうだ。残念ながらまだ実際に口にしたことはないが。
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