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- 科名・属名 : カバノキ科 ハンノキ属
- 特徴 :
高さ5〜7mの落葉低木〜小高木。
幹は下部からよく枝分かれする。樹皮は暗褐色〜暗紫褐色を帯び、灰褐色の円い皮目を散生する。
葉は互生、葉身は広倒卵形、長さ5〜10cm、幅3〜7cm。先は円頭〜微凹頭、時に微凸頭、基部は広いくさび形、縁は先が腺に終わる浅い波状の鋸歯がある。質はやや厚い洋紙質、側脈は7〜9対あり、表面はへこみ、裏面で隆起し、表面は無毛、裏面は脈上にや脈腋に白い毛がある。葉柄は長さ5〜10mm。
花は雌雄同株、葉の展開前に開花する。雄花序は枝先に2〜5個つき、長さ5〜8cmで垂れ下がり、雌花序はその下の葉腋に1〜5個上向きにつく。
果実(果穂)は卵状楕円形、長さ1.5〜2cm、幅0.8〜1.2cm。果鱗は扇形、長さ4〜5mm。果実(堅果)は広卵円形、長さ約3mm、頂部に花柱が残り、翼はほとんどない。
- 分布・生育地 :
本州(東海・近畿地方以西)、四国、九州(宮崎県) (国外:日本固有) 日当りのいい河原や川岸
- 花期 :2〜3月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2025年3月1日 静岡県磐田市 中1・全体2〜中5・果穂1、右下・枝 同 上 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果穂2 2023年4月24日 愛知県瀬戸市 右上・葉(表)、右中・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
故郷の天竜川、地元にいた頃は植物に興味がなく、虫ばかり追いかけていたが、植物の写真を撮るようになってから何度か訪れた。
昔とあまり変わっていないように感じていたが、地元の昆虫や植物の先輩の話によると河川改修で大きく変わってしまったようだ。
この木も昔は天竜川の川岸のあちこちで生えていたようだが、川岸の改修で切られたりして大幅にが減少しているようだ。
やっと残った川岸に生えていた木は、ちょうど花盛りだった。



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