タイシャクイタヤ(帝釈板屋)

Acer mono var. taishakuense


タイシャクイタヤ(果期)


  • 科名・属名 : カエデ科 カエデ属
     注.APG分類では、ムクロジ科(SAPINDACEAE)、学名(A. pictum subsp. taishakuense)

  • 特徴 :
     高さ5〜15mの中高木。
     樹皮は茶褐色で、割れ目が目立つ。
     葉は対生、葉身は扁円形で、長さ幅とも5〜10cm、5〜7裂にやや深く裂ける。葉の表面脈上と裏面全体に短毛があるのが特徴である。葉柄にも毛が多い。
     花は雌雄同株、茎頂に複総状につき、1つの花序に雄花と両性花が混生する。
     果実(翼果)は分果からなり、果翼は鈍角に開き、初め毛があるが後無毛。

  • 分布・生育地 :
     広島県(帝釈峡) (国外:朝鮮(南部))
     石灰岩地

  • 花期 :  4(下)〜5月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体(果時) 2015年7月4日  広島県帝釈峡
    (上は拡大写真あり、写真をクリック)
    中・果実(翼果)、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     広島県北部にある帝釈峡は石灰岩地を削って流れる帝釈川の渓谷美や、世界3大奇橋と言われる岩の大トンネルの雄橋などの観光名所となっている。
     首都圏から訪れると交通は不便であるが、石灰岩地であることもあって面白い植物が多く、何度か訪れた。
     梅雨時の7月、雨の中でこの地域にしかない花を撮影した後、これもこの地域だけというカエデの果実(翼果)見つけた。
     葉の表面脈上や裏面全体に短毛があるのが特徴で、果実だけでなくそのうち花の時期に訪れて撮影したい。

  • 葉表の毛

    同じ科の仲間の花
果実(翼果)

葉