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- 科名・属名 : カタバミ科 カタバミ属
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。逸出帰化。
地下の鱗径は紡錘形で先が長く伸び、小鱗茎は親鱗茎の上部につくか、そこから伸びた走出枝の先につく。
葉は数個、全て根生し、3小葉からなる。小葉は三角状円形〜円形、長さ1〜2.5cm、先は少し窪む。質は厚く、表面に光沢があり、表面の縁寄りと裏面に毛が多い。葉柄は長さ2〜15cm、上部にわずかに毛があり、基部に長さ5〜7mmの膜質の托葉がある。
花は花柄の先に1〜3個が散形花序となり、径1.5〜3cm花をつける。花弁は5個、倒長三角形、濃紅紫色で基部はより濃色。萼片は線状長楕円形、長さ5〜7mm、幅2〜3mm、鈍頭で先端に2個の赤褐色の斑点がある。雄しべは10個、葯は黄色。雌しべは1個、花柱は5本で子房より長い。
- 分布・生育地 :
逸出帰化(南アメリカ原産)(本州(神奈川県、大阪府)、四国(徳島、愛媛県)、九州(宮崎県)などに記録) (国外:各地に帰化) 道端、庭
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2021年4月27日 神奈川県川崎市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花、以下全て 同 上
- 撮影記 :
大正年間に花卉として導入されたものが、逸出帰化しているものが所々で見られる。
カタバミの仲間は花が美しいせいか園芸種として導入され、それが逸出帰化したものが多く、ピンク〜紅紫色系の花をつける種は全て帰化種だ。
この花も、春の花を捜しに出かけた多摩丘陵の畑地の道端に咲いていた。
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