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 - 科名・属名 : カタバミ科 カタバミ属
  注.APG分類では、学名(O. corymbosa)  
 - 特徴 :
  草丈30cm程度の多年草。逸出帰化。 
 地下には有毛の鱗片に包まれた鱗茎があり、そのまわりに小さな鱗茎が群がってつく。 
 葉は全て根元から出て3小葉からなり、小葉は倒心形〜心臓形、長さ、幅とも2〜4.5cm。両面有毛で、裏面の縁に淡黄赤色の小斑点がある。葉柄は長さ5〜15cm。 
 花は花茎は葉より高く抜き出てその先にやや複生的に1〜15個つく。花弁は5個、淡紅紫で濃紅色の筋があり、径約1.5cm。雄しべは10個、葯は白色で花粉はできない。萼片は長楕円形で長さ約5mm、疎らに毛があり、先端に葉の縁と同じ小斑点が2個ある。 
 果実は結実せず、栄養繁殖で増える。 
 よく似たイモカタバミとは花の中心部が淡いことで区別できる。  
 - 分布・生育地 :
  逸出帰化(南アメリカ原産)(本州〜九州に帰化) (国外:北アメリカ、熱帯アジア、オーストラリアなど世界の熱帯域、亜熱帯域に広く帰化)  道端、庭、空地  
 - 花期 :  2〜11月
  
 - 撮影月日・場所 :
 上・全体 2005年5月15日  沖縄県国頭郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花序 2018年4月18日  鹿児島県鹿児島郡 中下・花 2018年3月12日  鹿児島県奄美大島 左下・萼 2019年2月6日  沖縄県島尻郡 右上・葉 2018年3月12日  鹿児島県奄美大島 右下・鱗茎 2025年4月30日  神奈川県川崎市  
 - 撮影記 :
 
 紅紫色の花をつけるカタバミは何種かあるが、全て観賞用として持ち込まれたものが逸出し帰化したものである。 
 この花も南アメリカ原産で、日本には江戸時代末期に渡来したとのことである。 
 関東あたりでは初夏の花であるが、沖縄では春先にも咲いていた。 
 本土では年1回の発生であるが、南西諸島では年2回発生するようである。  
 
  
 
  
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