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- 科名・属名 : ケシ科 クサノオウ属
注.APG分類では、学名(C. majus subsp. asiaticum)
- 特徴 :
草丈30〜80cmの2年草。
茎は柔らかく、中空で分枝し、全体に多細胞の縮れた毛が多いので白っぽく見える。切ると橙黄色の液が出る。
葉は互生し、卵形で1〜2回羽状に裂け、長さ7〜15cm、幅5〜10cm。裂片の先は鈍頭〜円頭、下の葉には葉柄がある。
花は葉腋から出た花柄に散状花序となって数個つき、花弁は4個、鮮黄色で長さ10〜12mm。雄しべは多数。
果実(刮ハ)は線形、直立し、長さ3〜4cm。不規則な凹凸がある。柱頭は少し太くなり2浅裂する。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:東アジアの温帯域) 日当たりのいい道端や草地
- 花期 : 4〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2017年4月14日 愛知県豊橋市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花序 1978年4月30日 神奈川県津久井郡 中下・花 2017年4月14日 愛知県豊橋市 左下・果実(刮ハ) 2018年6月8日 新潟県南魚沼市 右上・葉 2017年4月14日 愛知県豊橋市 右下・茎 同 上
- 撮影記 :
和名の由来は「草の王」という大それた説もあるが、一般的には「瘡の王」瘡(=湿疹)の治療薬として使われたことからつけられている。
薬草であるということは、一般の人にとっては毒草であり、道端でよく見かける花であるが、眺めるに止めておいたほうがいいようだ。
道端の黄色の花は多数あるが、柔かな感じと茎や葉などに白い縮れた毛が多いので見間違えることはないと思う。
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