リシリヒナゲシ(利尻雛芥子)Papaver fauriei |
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草丈10〜20cmの多年草。 全体にあらい毛があり、葉は多数根生して短い柄があり卵形、粉緑色を帯び、羽状に細裂する。 花は黄色で花茎の先に1個つく。日本に1種しか自生しないケシの仲間である。 北海道(利尻岳)(固有) 高山の砂礫地 1984年7月20日 北海道利尻岳 上は拡大写真あり(写真をクリック) 利尻岳に花を求めて登る人は、百人が百人この花との出会いを期待しているだろう。 日本に唯一自生するケシ科植物であるだけでなく、利尻岳の高山部まで登らないとみられない貴重な花だからだ。 この花の花期に合わせて利尻岳に登った。長官小屋を過ぎ、登りが急な砂礫地になるころ、登山道際で1花咲いている株を見つけた。 もっと沢山花をつけている株はないかと探したところ、踏み出すだけで足元の砂礫が崩れていく急なザレ場にまとまって咲いていた。 あったあったとばかり慎重に近づいて撮影したが、戻ってみるとザレ場のすぐ先は、深い谷に急に切れ落ちており、よくあんな所まで行ったものだと自分にあきれた。 同じ科の仲間の花 |
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