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- 科名・属名 : ケシ科 タケニグサ属
- 特徴 :
草丈1〜2mの多年草。
茎は円筒形で中空、全体に粉白色を帯びる。
葉は互生、葉身は広卵形で羽状中裂し、長さ20〜40cm、幅15〜30cm。先は鈍く、基部はやや心形、縁は全縁。表面は緑色、裏面は綿毛が密生して白っぽく、時に細毛が生える。
花は茎頂に大きな円錐花序を作り、多数の白い花をつける。花弁はなく、萼片は倒披針形、長さ約1mmで開花時には散り落ちる。葯は黄色、線形で長さ3〜4mm、糸状の花糸がある。
果実(刮ハ)は倒披針形で平たく、黄褐色で無毛、長さ20〜25mm、幅約5mm。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:中国、台湾) 日当たりのいい荒地や道端
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年7月16日 東京都御岳山 中上・全体2 2019年7月12日 宮崎県延岡市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 2005年7月10日 東京都日野市 中下・花 2018年7月18日 長野県白馬山麓 左下・果実 2017年10月5日 東京都八王子市 右上・葉 2017年11月10日 同 上 右下・葉裏 同 上
- 撮影記 :
山を切り崩した跡や都会の荒地に真っ先に進出し、夏に特徴ある青白い葉に1〜2mもの草丈を伸ばして花を咲かせる。
都会の荒地にも生えることから、その生育地や姿に惑わされ、長いこと帰化植物と思っていた。
別名はチャンバギク(占城菊)といい、ベトナム中部に由来することから古い時代の帰化植物と考えられるがはっきりしない。ヨーロッパでは園芸植物として栽培されるようだ。
和名は茎が竹に似て中空であることから付けられていて、茎を切ると黄色の乳液が出て有毒である。
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